昨年から若いメンバーの参加が増え、急速な世代交代が進みつつあるKNB。
昨年は潤がクラシックチャンプになり、よしも、トキらの新加入の若手勢がそれぞれ初優勝を果たすなど、大躍進した年だった。さらには顔は老けているが年齢的には一応若手に当てはまる馬場利夫も安定した成績を残した。
逆に古参メンバーのベテラン勢(おっさん)は、不参加も多く、全体的に低迷した。KNBの勢力図は世代交代したかと思われたが、ただ一人、
三冠王さんちゃんだけが、その台頭する若手勢の前に立ちはだかった。マスターズ、KNB-T両シリーズを制覇し、AOYも獲得した。さんちゃんの圧倒的な強さの前では、若手勢の勢いもかすんで見え、今年もさんちゃんの独走を安易に予想できるぐらいだ。
|
年齢的には若手だが、風体はベテランの馬場くん。宮崎プロから唯一名指しで「DVD買った?」と催促される存在だ。 |
8年目を迎える2006年KNBシリーズ。今年もTOMO、りょうまといった10代が新たに参加した。フレッシュな顔ぶれが並ぶ若手陣が、世代交代を印象づける戦果を残すか期待される。
しかし、そんな若手の前に、今年もベテラン陣が立ちはだかる。昨年の三冠王・さんちゃんを筆頭に、今年はフル参戦を目指す悦子、さらには下江津の帝王ことHARUら、名付けて「チーム前立腺肥大寸前(略称:おっさん)」が若手に対峙する。さんちゃんの意味不明な脳内電波ポエムにかく乱され、、悦子の半開きの口から発せられるハードルの低いおやぢギャグに身も心も凍らせられることは、若手にとって脅威だ。さらに下江津の帝王HARUなら、ちょっと気に入らなかっただけで「チェンジ!」と叫ぶこと請け合いだ。「チェンジは素早く、ハッキリと!」が座右の銘の同氏。彼ら3人のおっさんパワーだけで、若手の勢いもたじろいでしまうことだろう。
しかし、彼らも年齢的に、痔や尿道結石や前立腺肥大などで急に欠場する可能性も高いだけに、予断を許さないシリーズになるとも言える。
|
久しぶりに入賞を果たした加勢川漁師と、他人が釣った場所でハイエナ釣法を展開するslider |
2006年シリーズ開幕戦となったKNBトーナメント第1戦は2年ぶりに下江津湖での開催となった。あいにくの雨模様となったが、ここ最近は気温も上昇し、バスの動きも活発になってきてると予想される。21人の参加者はスタートダッシュにかけ、広いフィールドの各地に散らばった。
時期的、フィールドの特性から見ても、江津湖での開催は、一発勝負の要素が非常に強い、ギャンブル性が高い特徴がある。1本釣れば入賞、あるいは優勝。しかも大半のメンバーはホゲることになるので、今期ランキングで上位躍進するには、この大会で1本を釣る事は、今後のシリーズにおいて大きなアドバンテージになることは、過去の大会が証明している。
|
終了前1時間もあるにもかかわらず、ルアーを投げずに勝負を投げてしまった若手勢。この中には数年前まで「江津湖がホーム」と言っていた昨年クラシックチャンプになった某サイト管理人の姿もある。気持ちはすでに午後からの野池巡りに向いている |
ときおり雨が降る厳しい展開になったが、最終的に5名・7本のバスがキャッチされた 。優勝は画図橋下で2本のグッドサイズをキャッチした高校生・タモ。43cm、48.5cmで17pと、圧倒的な差を付けての初優勝となった。今年のネットバサークラシック出場権獲得第1号でもある。
2位は昨年の三冠王・さんちゃん。ギャンブル性が高いと前述したが、そんな江津湖戦において4戦中3戦でポイントゲット(03年=6位、04年=NF、05年=優勝、06年2位)と今年も高い安定性を誇った。脳内ドーパミンの分泌量が常人の10倍以上と思われるほど、妙なポエムで他参加者を攪乱しつつ、自らはきちんと釣り上げる様を見ていると、今年も“さんちゃんワールド"が確立されるのは間違いと確信させられる。
3位は加勢川漁師が3年ぶりの入賞。普段はまともに釣るということをしない男だったが、今回だけはまともに釣りをしていた。というか普段は、単に勝負事には思いっきり弱いタイプだと思われる。
|
急速に増加する10代、20代前半のメンバー。これからのKNBを支えていくのは君たちだ!
(注:一番右端は年齢的にもお腹の張り出し具合的にも除外) |
4位、5位は同ポイントで並び、ジャンケン決戦で昨年のランカー賞・トキが4位に入賞した。
5位はまたしてもジャンケンで負けた悦子。
半開きの口が「パーを出すぞ」と言わんばかりで、負けてもしょうがない状態ではあった。それでも今年はフル参戦を目指すという同氏が、初戦から結果を出したことはさすが。2003年マスターズチャンプ以来、タイトルからは遠ざかってはいるが、今年は、さんちゃんと共に台頭する若手を阻む大きな壁となるだろう。過去シリーズ4勝、入賞17回を果たすそんな完璧な戦績を残す彼に、今年はこんなキャッチフレーズを用意してみた。
「ミスターパーフェクト(なまでにさぶいギャグを連発するおっさん)」
|