ルアーウェブショップ・カップ KNBクラシック2003 / Bank Fishers Open コラボレーション by 爆釣ch


■KNB Classic 2003■
天上人
しなびれとる
2位さんちゃん 3位馬場利夫 4位悦子 5位sugaP
6位KENTA りまるおん(Champion) 7位龍青
8位土門林 9位マレー☆くまごろー
10位おやっぢぃマウス 11位るち 12位まう  
第3代クラシックチャンプはりまるおん

「代表とは裏方が本業じゃないのか!」
どこからともなく怒鳴る声が聞こえた。そんな声など聞こえなかったのか、それとも元々意に介さぬ毛の生えた心臓なのか、その男は、悠々と表彰台の一番高い場所に立ち、ぼそりとこう言った。
「勝ちゃええのよ、カリ…」


11月2日、松橋町萩尾溜池にて「ルアーウェブショップ・カップ KNBクラシック2003」が開催された。今年は新たに大分のネットバス団体「TEAM BASS TIME 」にも出場枠を設け、KNB、WFC、T-BTという3団体の年度王者を決する大会という位置づけも加わり、悦子のコンコルドな股間とは裏腹にメンバーのボルテージは競り上がる一方。“優勝候補”と早くからささやかれていたぴぴおの出場辞退などの波乱もあったが、熾烈な各トーナメントシリーズを勝ち上がってきた15名の選手によって熱気を含んだまま競技は始まった。
前日までの予報は20%とまずまずの天候で行われるはずだったが、過去2年間と同じく、またしても雨に祟られた大会となってしまい、“雨男”おやっぢぃマウスを見つめるメンバーの視線も厳しさを増す一方だった。
-6mという大減水傾向の中行われたこの大会は、 狭い湖面の中にひしめく船団の中釣りを行うことを強いられ、まともにボートポジションも取れない状況で、その数に比例するようにタフコンディションの様相を呈していた。
そんな中、上位陣はライトリグをメインにショートバイトを確実にモノにしリミットを揃えていく。中には「ひもじー、寒いー」をうわごとのようにくり返す、しなびた聖職者もいたが、どの選手もスタッフもBFO参加者もいずれも無視して、大会は滞りなく進行した。
優勝したのは、KNB代表のりまるおん。朝イチにキャッチした38cm670gがキッカーとなり3本で1235gをマーク。クラシックを制覇して、T、総合、クラシックと3冠制覇を狙ったさんちゃんを、僅か35g差で退けた。メインスポットは北ワンド岬沖の倒木でスプリットショットを絡ませて3本を揃えた。りまるおんはKNB通算3勝目でクラシックはもちろん初制覇。これで自身の管理するWEBサイト「HAGiO DREAMER」の萩尾解説コンテンツも少しは説得力が出ると安堵していた。
2位のさんちゃんは、相変わらずの安定性を見せ3本1200gでフィニッシュ。僅かにクラシック制覇は成し遂げられなかったが、シリーズを通じて6位以下にはならない高い安定性を終始見せつけ、レギュラーシリーズでの萩尾戦では全てベスト5入りを果たした。
3位に食い込んだのは大減水期の萩尾にめっぽう強い馬場利夫。一昨年、昨年とBFOに出場し優勝、2位とオープン大会の中、KNBの牙城を守ってきたが、今年はクラシックに初出場。レギュラーシリーズの好調そのままに、今大会も3本1165gをキャッチし入賞を果たした。
4位は昨年のクラシックチャンプ・悦子。本湖中央部でのシャローフラットを中心に釣果を伸ばしたが、サイズに恵まれず連覇はならなかった。
5位はWFC-Tで4戦中3戦を制した初出場のsugaP。Shinji、ぴぴおの欠場でWFC代表としてもチームPROBAS代表としても孤軍奮闘となったが、きっちりリミットメイクを果たし、存在感を見せつけた。終了後のBBQでもライズしているメスバスを発見するや、猪突猛進でキャストするなど、下半身のロッドも相変わらず存在感を見せつけた。

総合部門“KNB Angler of the Year”はさんちゃん。シリーズタイトル2冠目を達成

クラシックとBFOの表彰式に続き、今大会で終了したKNBコンペティションシリーズ総合部門“KNB Angler of the Year”の順位発表も行われた。
KNB-T、マスターズの両シリーズとクラシックの2003年のKNBレギュラーシリーズ全8戦の順位点で競われるこの部門は、総合力と安定力が問われ、なおかつ仕事サボってでも毎回参加するという涙ぐましい努力が要求される過酷なランキングであると同時に、最も社会不適応者に与えられるタイトルと言えないこともない。
この総合部門のタイトルは2000年以来3年ぶりに公式記録として復活したタイトルで、来年からはこの総合順位がゼッケンNo.として発行される。過去4年間の記録では、2000年と2001年がるち、2002年が悦子がこのタイトルを獲得しており、文字通りKNBのトップアングラーの称号とも言うべきタイトルである。

2003年、この栄えある社会不適応者の烙印を押されたのは、今年よりKNBに参加したさんちゃん。 昨年のBFOでいきなり優勝を果たし、KNBデビューとなった今年はいきなり2勝を挙げた。2戦を欠場したものの、参加した大会は全て6位以内。萩尾戦ではすべてベスト5入りを果たすなど圧倒的な強さを見せつけた。クラシックでは、逆さまにしても顔に見えるようなヒゲを生やしてきて勝負に臨んだが、僅か35gでチャンプの座を譲ったが、Tシリーズに続き2冠目を獲得した。
2位は昨年のクラシックチャンプ・悦子。Tシリーズ2戦でノーフィッシュを記録するなど、Tランキングでは低迷したが、3年連続2位だったマスターズでは、悲願のチャンピオンとなった。総合では親友さんちゃんに届かなかったが、クラシックでも4位に食い込み、その安定性の高さを見せつけたが、表彰台ではやっぱり口がぽっかり空いていた。
3位はおやっぢぃマウスに続き、2人目のシリーズ県外者入賞を果たしたマレー☆くまごろー。今シーズンはT第1戦こそ欠場したが、巨体を揺らして各大会に参戦。大きな乳房が揺れる様は、見ている人の食欲をそぎ取った。そんな彼もT最終戦で悲願の優勝を果たし、Mシリーズでも第1戦で準優勝を果たすなど好成績で両シリーズとも4位でフィニッシュ。最終的に3位入賞を果たし、パーカーの上から僅かにぷっくり透けていた乳首もほんのりピンク色に染まっていた。
4位は馬場利夫。過去二度のBFOを優勝、2位と好成績で納めた彼も今年は3度の入賞を果たしクラシックの舞台に初登場。減水時の萩尾ではめっぽう強く、クラシックでも3位入賞を果たし総合でベスト5入りまでジャンプアップした。成績は飛躍的に伸びたが足は短いままだ。
5位はKNB副代表のslider。表彰式時には4位と発表され、過去最高の順位に胸を張って立っているが、実は集計ミスで馬場にも抜かれていたことが判明。まあ車でカマ掘って運もすっかり抜けて落ちてる男だけに、この程度の仕打ちはマイティ井上のサマーソルトドロップ並に効かないだろう。

KNBの総合部門トップに立ったさんちゃん。KNBデビュー一年目にしていきなり頂点を極めたこの強者は、早くも追われる立場へと変わった。そんな今、彼の心境はいかなるものなのか、トップに立った感想を、コメントとしてではなく、ポエムで頂いた。

僕が魚だった頃

至極当前の世界は水中にあった
稀に僕らの先魚らは空中という世界を語った
それは幼い自分には遠い向こう側の世界だった
先魚の語る世界は未知という世界であった
希な望みに僕はいつもこちら側に身を置いていた
安全なこちら側に身を残した
未だ観ぬ世界を遠きものとして感じていた
当面の平面的な頭で知りえた世界だった
知識として知りえた世界と体が存在する世界の矛盾だった
人の矛盾を繋ぎとめる首は道として確かに存在していた
今僕らの目の前にKNBは釣道の場としてある
有象無象の輩の集団に吾身を置けることに感謝し
このひと時を大切にしたい。
トップに立った感想を聞いたのに、魚だった頃の話を聞かせてくれた、ポエミーさんちゃんに栄光あれ

っつーか、魚だったころっていつよ?

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